彼女の言葉を聞き逃さない
肛門の表面を指で愛撫しながら女性の反応を観察します。大きな声で感じてくれていればわかりやすいですが、そうでない場合もあります。以前はなるべくムードを壊さないように無言で粛々と愛撫をしていましたが、最近は「ここはどう?どんな感じ?」と聞くようにしています。素直に「気持ちいい」と言ってくれる子もいれば、「変な感じ」「恥ずかしいからだめ」と言う子もいます。「気持ちいいけど、、」のように留保付で快感を認める子もいます。
このまま指を挿入してもよいのかどうか、この段階での見極めがなかなか難しいのですが、ひとつ経験則があるのでご紹介します。それは「お尻でしたことない、、」という反応を示した場合です。経験上、この言葉が出ればその後の指入れ愛撫は成功します。この言葉を聞いたら、はやる気持ちを抑えつつ優しくこう言ってあげます。
「すごく気持ちいいよ、ゆっくりするから大丈夫」
女は言い訳を必要とする生き物だと聞いたことはありませんか?
肛門で快感を得ることは、たいていの女性にとってこの上なく恥ずかしいことです。「お尻でしたことはないし、するつもりもなかったけれど、舐められたり触られたりして不本意ながら感じてしまった、私はそんな変態的な女じゃないのに、あなたのせいよ」という長文の言い訳が「お尻でしたことない」という言葉には込められています。こうなればこっちのものです。次のステップに進みましょう。
衛生対策を怠らないこと
別稿で詳しく述べますが、女性がお風呂から上がってくるのを待つ間に、避妊具を開封しておくことは大変重要です。コンドームの表裏がわかる状態でパッケージの上に乗せておきます。
アナル攻めのあるなしに関わらず、避妊具は最終的に必ず使うことになります。目的は避妊と感染症予防のふたつです。コンドームは筒状の薄いゴムがくるくると丸められた状態で密封されています。これを事前に開封して表裏を確認しておくということです。
いざ挿入という段階になって表裏の確認に手間取ってしまうとせっかく盛り上がったエロいムードが壊れますし、男性器がしぼんでしまうリスクもあります。また、つけようとして、おっと表裏が逆だったと一度亀頭(の先端から出ているがまん汁)に触れた面を外側にして男性器に装着した場合、避妊具としての効果は半減します。勃起した男性器から滲み出るカウパー腺液にはちゃんと精子が含まれているからです。
アナル攻めをする場合は、中指にコンドームを装着して女性の肛門に指を挿れるようにします。肛門の本来の機能からも想像がつくと思いますが、直腸には雑菌がたくさん存在しています。素手で肛門に指を挿れると、これらの雑菌が指についてしまって非常に不衛生です。雑菌は目に見えませんが、目に見えるものが付着する可能性だってあります。アナル攻めが終わったら即座に石鹸で手指を洗浄するのがベストですが、営みの最中にそんなことをするのは大変興醒めですよね。だからといって、お尻に入れた指を洗わずに膣に挿入するなどは最悪の所業です。膣内が炎症を起こすリスクもありますし、何より女性自身がこれを大変嫌がります。嫌だ・不潔だという感情を抱いてしまうと、その後のセックスに安心して身を任せることができなくなります。女性の身体を守り、かつ精神的に安心してもらうためにも、アナル攻めの際の衛生対策は必須です。
医療用の指サックやビニール手袋を装着して潤滑剤を塗るのが一番良いのですが、そういうものを枕元に用意しておくのもなかなか難しいものがあります。彼女に「何これ?」と聞かれて「後でお尻の穴に指を挿れるときに使うんだよ」とはなかなか言えないでしょう。そんなことを言えば普通の女の子はひどく警戒してしまうと思います。
そこで指サックの代用品としてコンドームを使います。コンドームはもともとが枕元にあるものですから、違和感はまったくありません。プレイの最中に手を伸ばして避妊具を取るのはごく自然な流れです。冒頭で述べた通り、開封して表裏がわかる状態でパッケージの上に置いておけば、時間をかけることなく指に装着できます。慣れてくればアナル舐めをしながら片手を伸ばして避妊具を手に取り、そのまま器用に中指にはめることもできるようになりますよ。これならタイムロスなしで、アナル舐めから指挿れにスムースに移行できます。二人の間に盛り上がったエロいムードを損なうことなくプレイを続行しましょう。
私は準備の段階で開封したコンドームの窪みの部分にローションを垂らしておきます。コンドームそのものにも潤滑剤が塗ってありますが、アナル攻めをする際は潤滑剤多めの方が安心です。挿入やその後の抜き差しがスムースになります。ローションは薬局などで簡単に手に入ります。
何度も会っていて、毎回アナル責めをさせてくれる子とする時には枕元のコンドームをふたつとも開封しておきます。女性の方もそのふたつの避妊具がそれぞれ何に使われるのか理解していますが、どうしてふたつも開けてあるの?などと聞いてくることはありません。こういう言外のメッセージのやり取りもエロくていいですよね。
これ以上ないくらいゆっくりと挿入する
コンドームを中指に装着したら、いよいよ女性の肛門に指を挿れていきます。私の性癖のせいだと思いますが、これは本当にスリリングで胸踊る瞬間です。男性器を膣に挿入するよりも何段階もハードルの高い、ある意味で変態的な行為を相手が受け入れてくれることに興奮と愛おしさを覚えるのです。
最初は肛門の表面をこねるようにゆっくりと圧をかけ、馴染んできた頃合いを見計らって、指先をそのひだの奥へと挿入していきます。ここでの鉄則は「これ以上ないくらいゆっくりと」行うことです。肛門と直腸は末梢神経が集中している箇所であり、うまく愛撫すれば快感を得られますが、痛みにも非常に敏感です。膣に指や男性器を挿れるときもやはりゆっくりとが基本ですが、アナル攻めの際はそれ以上の慎重さが求められます。いきなりずぼっと奥まで、というような乱暴なやり方は厳に慎むべきです。まるでかたつむりが這うような低速度で、ゆっくりゆっくりと指を挿れていきましょう。
まずは第一関節くらいまで入ったら、今度は引き抜く動作をします。このときもゆっくりとです。中にはこの抜く動きに大声で反応してくれる女の子もいます。指先が肛門内に残る程度まで引いたら、また挿れる動きに転じます。第一関節まで挿れて、ゆっくりと引き抜く。焦らずにこの動作を何度も繰り返します。これはこの後アナルでいきやすくするための、いわば準備運動の段階です。
女性の息づかいがどんどんと荒くなってきます。そうなったら今度は第二関節まで挿れて引き抜く動作を、やはりゆっくりゆっくりと繰り返し、最後に直腸の奥にまで深く指を沈めていきます。女性の反応をつぶさに観察しつつ、感じているポイントがあれば、そこで短いストロークで抜き差しすることも有効です。女の子の泣き声が一段と高くなります。
スイートスポットを攻める
挿れた指をゆっくりと何度も何度も往復させ、彼女にアナルの気持ちよさを味わってもらいます。大きな泣き声を上げる子もいれば、尻を小刻みに震わせながら無言で感じてくれる子もいます。空いた方の手で背中や脇を撫でたり、乳首やクリトリスに優しく触るのも女性が喜ぶ愛撫法です。十分に時間をかけ、アナルの快感に慣れたところで、今後はスイートスポットを攻めていきます。大抵の場合、このスイートスポット愛撫で女性はとても良い反応を示します。
原理を説明します。スイートスポットというのは、膣壁に存在する性感帯のことですが、肛門の中にある指を振動させ、直腸壁を通して隣接する膣のこれらのポイントに刺激を与えるという方法です。肛門の末梢神経で得る快感と膣で得る快感が合わさり、それらが渾然一体となって女性を襲います。結果としてオーガズムに達する場合も多く、女性は「え?お尻でいっちゃった、、」という人生初の経験をする訳です。
スイートスポットのひとつめはGスポットです。
女性が四つん這いの姿勢をとっている場合、尻穴に挿入した指の腹を恥骨側に向けたポジションを取ります。指を挿れている手の甲は天井側に向けられています。ここから第二関節を曲げ、指先を小刻みに動かしながら直腸壁に振動を与えます。膣に指を挿れてGスポットを刺激する方法とよく似ています。
ただし指が痛みに敏感な肛門に入っているということを忘れず、大ぶりなモーションは厳禁です。よくAVなどでガシガシとものすごい勢いで手マンをするシーンを見ますが、あれは演出であり、絶対に真似をするべきではありません。直腸壁に押し当てた中指の指先をとんとんとんと、一定のリズムで動かします。うまく隣接する膣壁のGスポットに振動を伝えれば、女性はとても良い反応を返してくれますし、そのまま達してしまうこともあります。
スーパースイートスポットでいかせる
スイートスポットのふたつめは、いわゆるボルチオ性感、子宮口に存在します。ここは特に過激な反応を示す場所なので、スーパースイートスポットと呼びます。ここに直腸壁越しに振動を伝え、快感を与えます。この最終ステップで絶頂を迎える女性は少なくありません。
女性が四つん這いになっている場合、手指のポジションはステップ9と全く同じです。挿入した指の腹を女性の恥骨側に向けます。その上で、指が入る限界まで奥へと挿入します。ステップ9での手のひらの位置はベッドとほぼ並行ですが、子宮口を攻める場合はベッドと垂直になるような位置に構えます。肘の位置を高く上げると手の甲が持ち上がります。この体勢から、下方向に向けて挿入した指を振動させます。上から下へと力を伝えつつ直腸の奥を指先でとんとんと優しく突くようなイメージです。この愛撫もあくまで優しく、一定のリズムで行うのが基本です。女性の泣き声の質が変わり、我を忘れて感じる姿を目にすることになりますが、ここで興奮して動作を速くするのは誤りです。あくまで力加減とリズムは一定です。なんなら心持ち速度を落とすぐらいでちょうど良いでしょう。女性はその力加減とリズムが気持ちよいのであって、急に力を込めたり動きを加速させたりすると、いけそうだったのにあまり気持ちよくなくなった、という状態に陥りかねません。
このステップ10の愛撫で女性がいくまでの時間には個人差があります。それはクリトリスやGスポット愛撫に対する反応とまったく同じで、あっという間に行く子もいれば、いきそういきそうと言ってなかなかいけない子もいます。同じ女性でもその日の体調によって感度が変わることもあります。反応がいまいち薄いと、やり方が間違っているのかな?と不安になることもありますが、同じ力加減・同じリズムで優しく、思いやりを持って根気よく続けてみることです。絶叫とともに女の腰が跳ね上がる劇的な姿を目の当たりにできるかもしれません。
もちろん、絶頂には達しないこともあります。尻穴でいかせたときの全能感は素晴らしいものがありますが、それだけを求めるのは考えものです。
たとえいかせることができなくても、女の子が最も恥ずかしい部分への愛撫を受け入れてくれたことを素直に喜びましょう。お尻で感じてくれるなんて可愛いな💖という気持ちで接すれば、彼女のあなたに対する信頼感は深まることでしょう。そうすれば、次回はより深く心と身体をひらいてくれるかもしれませんよ。思いやりと優しさを忘れずに。
アナル好きな読者諸兄の健闘を祈ります。