出会い系100人斬り記録#1・出会い系で一番最初に会った女の子の話・PART2

  • 時期:2016年12月
  • 名前:かおり
  • プロファイル:自称30代前半・北海道の有名な僻地出身の女の子
  • 服用薬:シルデナフィル
  • 会った回数:1回
  • メモ:とにかく初めて会った子
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時期:2016年12月 名前:かおり プロファイル:自称30代前半・北海道の有名な僻地出身の女の子 服用薬:シルデナフィル 会った回数:1回 メモ:とにかく初めて会った子 初めて出会った子の話 […]


メッセージを送ってみる

私はまるで営業メールを出すような心持ちで、かおりさんにファーストコンタクトを試みました。

初めまして、プロフィールと掲示板の投稿を拝見した者です。こういうサイトは初めてなので失礼があったらお許しください。大人の交際を希望しています。仕事の都合でお昼間にお会いできると嬉しいのですが、いかがでしょうか。

もっとフレンドリーな方がとっつきやすいだろうか?とか、自己PRを盛り込むべきだろうか?とか、いろいろと考えた末に、丁寧かつ簡潔に要件だけを伝える文面にしました。送信ボタンを押すまでに何度も何度も書き直したことを覚えています。

ちなみに、私のアプローチのスタイルは基本的に今でも変わっていません。メールはビジネスメールばりに丁寧に、そしてシンプルに、要件をはっきりと。その後に会った数多くの女性が口を揃えて「丁寧で紳士的なメールだったから安心した」と言っていたので、それほど間違ってはいないのだと思います。

半日後。これで駄目ならまた別の方法を考えようと思いながら、あまり期待せずにサイトを開くと、受信ボックスに一件の通知がありました。さっそく開いてみると、果たしてかおりさんからの返信でした。はやる心を抑えつつメールを開きます。

はじめまして。ご連絡ありがとうございます。私でよければぜひよろしくお願いします

おお、素気ない。メールへのお礼と、受諾の意思のみ。またまたとてもリアルな感じがします。私はすぐさま返信しました。何しろ配偶者の出張は明日にせまっているのです。

ご返信ありがとうございます。とても嬉しいです。急ぐようで申し訳ないんですが、明日のお昼間にお会いできたりしますか?ホテルデートを希望しています

ついに会う約束を取りつける

事前リサーチで「出会い系の心得」みたいなサイトをいくつか読んでまわったのですが、その中のひとつに、女性とのやりとりはスピード勝負、即レスが基本!と書いてありました。何十人もの女性と出会ってセックスをしてきた今となっては、必ずしもそうではないなと思っていますが、この当時はど素人だったので、素直にこのアドバイスに従うことにしました。束の間の自由時間が翌日に迫った今、この魚を釣り逃したらもうチャンスはないと思いました。

私はサイトからの通知をGmailで受信できるよう設定し、相手からのメッセージにすぐに反応できるよう臨戦体制をとりました。

15分も経たない内に、先日ゲットした格安スマホに通知が届きました。急いでメッセージを開きます。

はい、明日大丈夫ですよ。あの、失礼ですがおねがいありでしょうか?それと、スキンは着けてくださいますか?

私はおねがいも避妊具装着も当たり前のことだと考えて出会い系を始めたので、彼女の遠慮がちな申し出に満足しました。

通常女性を口説いてホテルへ行き、服から下着から全部脱がせて裸にするまでには、かなりの時間と労力とお金と戦略が必要です。少なくとも私のような取り柄の少ない既婚の中年ED男がそれをするハードルの高さは想像に難くないと思います。配偶者にばれずに、後腐れなく、妊娠や病気やつきまといなどのリスクも避けつつとなると、現実的な方法は限られます。ですから、私にとっておねがいとゴム装着はとても合理的で安全な選択なのです。その考え方は今でも変わっていません。

すぐにメッセージを返します。

はい、おねがい大丈夫ですよ。もちろんエチケットも心がけていますのでご安心ください。お会いするとしたらどこが都合がいいですか?

A駅はどうですか?

A駅は自宅からアクセスが良く、徒歩圏内にホテルが密集しているエリアがあるので、こういう遊びにはうってつけでした。

結構です。A駅構内のB銅像前に13時でいかがでしょうか?

ありがとうございます。大丈夫です。明日の朝確認のメッセージをしますね。よろしくお願いします。楽しみにしています❤️」

こちらこそ、お会いできるのを楽しみにしています。よろしくお願いします

事前準備

ひとまずメッセージのやり取りが終わったようです。

たったこれだけのことですが、心臓がドキドキして、終わったときにはぐったりと疲れていました。何事も初めての時には緊張するものです。

とにもかくにも一般人女性とセックスを前提に会う約束を取り付けました。本当に見ず知らずの人と会ってその足でホテルへ行ったりできるのでしょうか。まだ半信半疑ながらも、何年かぶりで女性を抱けるという期待感は相当なものでした。

コーヒーを飲んで気分を落ち着けた後、明日のプランを考えることにしました。

まずは待ち合わせ場所からホテルまでの経路を確認します。私はその後A駅で何十人もの女性と待ち合わせることになりますが、その時はどこにホテルがあるのかもわかっていませんでした。

ラブホテルのポータルサイトを調べ、Googleマップを調べ、どこをどう歩けばスマートにその場所までアクセスできるのかのシミュレーションをしました。

心躍る楽しい時間です。

それから服。

いろいろなステップをすっ飛ばしてセックスすることが約束されているとはいえ、仮にもデートな訳ですから、身だしなみには気を遣う必要があります。とはいえ、私は子どもができてからというもの、プライベートな服はほぼUNIQLOでした。汚れても大丈夫だからというのがその理由ですが、私のようなおじさんがカジュアルすぎる出立ちでデートの場に現れるのはいかにもまずいような気がしました。

ひとしきり考えた末、着ていく服は仕事着にしました。紺のジャケットとグレーのパンツ。パンツはウール素材で季節感はそれなりに出せると思います。ベルトと靴とネクタイの色を茶色で揃えて、イタリアンっぽいスタイルで行くことにします。万が一知り合いに出くわすようなことがあったとしても、仕事帰りだと言い訳もできますしね。

そして、一番大事なED薬です。

私は若い頃から男性機能に不安を抱えてきました。普段は勃起もするし射精もできるのですが、セックス本番になると使い物にならないということがこれまで何度も何度もありました。それが肉体的な理由によるものか、メンタルな理由によるものか、よくわかりません。多分両方なのでしょう。

冒頭の方で言及した8つ年下の彼女は私とのセックスが初体験でした。つまり処女だったのです。処女の彼女に初めて挿入するとき、痛みを感じさせないようにゆっくりと時間をかけて行う必要がありました。私は自前の勃起持続力でそのゆっくり優しい挿入を行う自信がまったくなかったので、彼女との初セックスに際して勃起薬を飲みました。おかげで処女の彼女との初夜はとてもうまく行き、彼女はあっという間にセックス大好きな女の子になりました。

そのような成功体験があったので、私はここぞというときには勃起薬を飲むようになり、やがてはセックスのたびに必ず飲むようになりました。

飲んでもうまくできないこともあるのですが、飲まないと勃たないかもしれないという不安があります。ましてや明日は初めて会ってすぐにセックスをするという、ある種異常なシチュエーションです。私はED外来で購入したバイアグラのジェネリック薬を用意しました。

さあ、いよいよ明日です。うまく出会ってセックスできるでしょうか。

お互いの服装を伝え合う

当日の朝になりました。

いよいよ今日、かおりさんと会ってセックスをするんだと考えると、なかなか他のことが手につきません。

仕事を休みにしてあるので時間はあるのですが、本を読んだり映画を見たりといったことはできそうにありません。

何をどうしたって頭の中にはまだ見ぬかおりさんのイメージが次から次へと湧いてきます。

何十人もの女性と出会ってセックスを経験してきた現在でも、初めての子と出会う日の朝は胸がドキドキとして期待と不安が入り混じった、なんとも言えない気分になります。

シャツにアイロンをあてたり、靴を磨いたりして、身だしなみの最終チェックをしながら午前中の時間を潰します。

10時ごろにかおりさんからメッセージが届きました。

おはようございます。今日はよろしくお願いします。こちらの服装ですが、ベージュのコート、黒のニットに紫のスカートをはいています。髪はロングのストレートです

なるほど、初めて会うときはこんな風に服装や外見の特徴を伝えるものなのですね。私はさっそく返信します。

おはようございます。こちらこそよろしくお願いします。こちらはダークグレーのコート、紺のジャケット、グレーのパンツです。黒縁のメガネ、茶色のネクタイをしています。では13時にA駅構内のB銅像前でお待ちしています

すぐに彼女から次のメールが届きます。

服装ありがとうございます。はい、13時に。楽しみにしています❤️」

正直、期待に胸を膨らませつつも、本当に見ず知らずの女性とセックスを前提に会えるのかと半信半疑だったのですが、ここでようやく間違いないだろうとの確信を得ました。

会う気がないのなら、服装や外見のディテールを向こうから送ってきたりはしないでしょう。

薬を飲むタイミング

待ち合わせは13時。勃起薬を飲むタイミングを計算します。

落ち合ってからホテルまでの移動が15分、まずは座って雑談をするでしょうからそれに30分、交互にシャワーを浴びたりしてベッドに入る準備に15分。会ってからセックスが始まるまでに少なくとも1時間くらいでしょうか。

前戯にだいたい30分かかるとして、挿入は14時半くらいということになります。

私はちょっと考えてから、会う前に昼食をとることを諦めました。

当時私が用意していたバイアグラのジェネリックはセックスの1時間前くらいに服用するのが正しい飲み方だとされていました。会ってから薬を飲むのは難しいでしょうから、13時の集合時間直前に飲んで、効き始めるタイミングでことを始めるしかありません。服用時は胃の中が空になっていることが望ましいというタイプの薬ですから、一般的な昼食どきに何かを食べることはできないのです。

まあそれは構いません。営みが終わってからおやつでも食べればいいだけの話です。なんならかおりさんと一緒に事後のお茶を楽しむという手もあるかもしれません。

そうこうしているうちに出発時間が近づいてきました。

最終経路チェック

待ち合わせ時間の30分前にA駅に着くように出発します。30分前乗りして、集合場所からホテルまでの経路を実際に自分で歩いてみるためです。

これは私の持論でしかないのですが、女性とのデートで、特にセックスがなんとなくの前提となっているようなデートでは、食事をする場所とホテルの場所はきっちりと押さえておくべきです。

食事を共にするなら店の予約はマストですし、ホテルへ行くならその道順を頭に入れておき、何なら満室だったときの第二候補、第三候補までを考えておかなければなりません。

予約をせずにお店へ連れて行ったら満席だったとか、ホテルへ入ったのに満室だったというのは、二人の間にできた親密な雰囲気を実に効果的に冷めさせます。特に第一目的がダメだっときの代替案がないのは最悪です。レストランにしてもホテルにしても、うろうろと探し歩いて彼女を無駄に連れ回すことは百害あって一利なしの愚かな行為です。ある程度気心の知れたカップルや夫婦同士ならそれでもいいでしょうが、関係性を築けていない相手にこれをやってしまうと一瞬で愛想をつかされます。ラブホテルを予約するというのはあまり現実的でないとは思いますが、それならそれでさっと隣のホテルへエスコートできるように準備をしておくのです。

A駅に着いた私は、まず地下街のB銅像の場所を確認し、それからホテル街へと歩いていきました。事前リサーチで目星をつけておいた第一候補のホテル、その何軒か先の第二候補、第三候補までを入念に確認します。

これで自信を持ってかおりさんをホテルまでエスコートできるでしょう。

時計を見ると待ち合わせまであと15分。コンビニで水を買い、それで勃起薬を胃に流し込みます。

A駅のコインロッカーに荷物、身分証、メインのスマートフォンなどを入れて鍵をかけます。

身につけているのは遊び用の格安スマホ、当座に必要なお金だけです。

何しろ初めての出会い系ですから、何があるかわかりません。万が一女性の後ろから怖いお兄さんが出てきたときのために、身元を特定されるような余計なものはなるべく持たないようにします。

そしていざB銅像の前へ。

待ち合わせ場所にいたのは

時間きっかりに待ち合わせ場所の銅像前に着きました。そしてすぐに待ち合わせ場所の選定がまずかったことに気づきます。私と同じように人待ちをしていると思われる人がたくさんいるのです。そこは駅構内の円形に開けた空間で、円の真ん中に銅像があるという場所でした。「A駅・待ち合わせ」で検索すると一番に出てくるような有名な場所です。銅像の周りには丸く手すりのようなものが設置してあり、そこにもたれかかるように立っている人々がいます。その外周を取り囲むように、さらに人が立っています。どの人がかおりさんなのか、一見しただけでは全然わかりません。

私は以前に知り合いとその場所で待ち合わせたことがあります。そのときは問題なく会えたので、今回特に深く考えずに待ち合わせ場所に指定してしまったのですが、それはお互いに顔を知っていたからです。顔がわからない相手と待ち合わせるには、もっと工夫が必要なのです。

とは言うものの、もはやどうしようもないので、私は銅像から適度に離れた場所に立って、かおりさんを探すことにしました。

ベージュのコート、黒のニットに紫のスカート、ロングのストレートヘアーの女性です。一通り見回してみましたが、どうもそのような外見の女性はいません。手元のスマートフォンで彼女からメッセージが届いていないかどうか確認します。Gmailには何も届いていません。念の為ワクワクメールのサイトを開いてみますが、こちらも新着のお知らせはありません。

彼女は来ないのか、それとも来てはみたものの集合場所にいる人の多さに諦めて去ってしまったのか。色々な思いが頭をよぎります。そもそもセックスを前提に女性と会うなんて、そんな虫の良い話はやはりないのでしょうか。

ふと顔を上げると、一人の女性と目が合いました。ストレートヘア、ベージュのコート、紫色のぴったりとしたスカート。スカートの丈は短く、その下には黒いストッキングに包まれたやや肉感的な太ももが伸びていました。いつからそこにいたのでしょうか。じっと私のことを見つめています。私が軽く会釈すると、彼女もうなずくような会釈を返してきました。口元に少しだけ微笑みのようなものが浮かんでいます。

私は彼女の方に歩み寄りました。声をかけるのに少し勇気が要りました。

こんにちは、かおりさん、、でいらっしゃいますか?

私は小さい声で尋ねます。

あ、はい。なまくら、さん?

彼女も小さい声で答えました。

はい、なまくらです。はじめまして

あ、どうも

ぎこちない挨拶を交わします。

歳の頃は30代中頃でしょうか。くっきりとした目鼻立ちにやや厚い唇。

想像していたよりも背丈が高く、全体的に肉感的な印象です。コートの下には黒いウールのセーターを着ていて、胸の部分が盛り上がっていました。

今日はよろしくお願いします。行きましょうか

あ、はい

私たちは並んで歩き出しました。

100人斬り記録#1・出会い系で一番最初に会った女の子の話・PART3

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