- 時期:2017年2月〜11月
- 名前:りか
- プロファイル:34歳・不在がちな公務員夫を持つ優しい人妻
- 服用薬:シルデナフィル
- 会った回数:6回
- メモ:はじめて定期的な関係を持った子
二度目の交わり
当日の早朝にりかさんからメールがありました。
「おはようございます。今日はよろしくお願いします。前回からちょっと間が開いたので念の為こちらの服装をお伝えします」
どこまでもしっかりした女性です。
彼女のメールによると、薄紫のワンピースにデニムジャケット、ピンクのバッグで来るとのことでした。私も自分の服装を伝えます。
私はいつものとおり、全体スケジュールの確認と、各パートのシミュレーションをしながら待ち合わせ場所へ向かいました。
待ち合わせ時間は10時、解散が13時です。
彼女が帰り際に焦らなくて済むように余裕を持って12時過ぎにはランチを開始したいところです。ホテルにいられる時間は正味2時間弱というところでしょうか。
ED気味の私にとって、女の子と一戦交えるときには、どのタイミングで勃起薬を飲むかが最重要事項になります。
落ち合ってホテルへ入室、少しお喋りをしてからお互いにシャワーを浴びます。ベッドに入って裸になるまでにだいたい30分くらい。
そこから前戯にざっと45分かけるとして、挿入のタイミングは11:15くらいでしょうか。結合を15分楽しんでフィニッシュ、ピロートークに15分、事後のシャワーと身繕いに15分。急いで近くのレストランに移動します。
集合時間10時の5分前に薬を飲めば、効きはじめるのに1時間ほどかかるとして、11:15の挿入時にはきちんと勃起していることになります。
文章にするといささか偏執的ですが、私はいつもこういうことを考えながら女の子と会う準備をしています。
駅前のコンビニで水を買い、薬を流し込んでから待ち合わせの一般ホテルへ向かいました。
待ち合わせ時間の5分前でしたが、遠目にりかさんが立っているのが見えました。
私が歩み寄ると、彼女は軽く会釈をしてくれました。
「おはようございます。お待たせしました」
「いえ、私も着いたばかりなんです。駅からここまでちゃんと来られるか心配になって。なまくらさんこそ早くないですか?」
「早く会いたかったから。じゃあ行きましょう」
「はい」
我々は高級ホテルのロビーを横切り、勝手口から裏側へと抜けていきました。
私は歩きながら手を伸ばして彼女の手を取りました。彼女は手のひらを開き、私の指と指の間に自分の指を滑らせました。
いわゆる恋人つなぎというやつです。
りかさんの顔を見ると、彼女は微笑んでいました。
まるで恋人同士のように手を繋いで歩いていると、心臓がどきどきとして、ペニスが熱く硬くなってくるのがわかります。
少々歩きにくいですが、悪くない心持ちです。我々は予定通りBラブホテルへと入りました。
入室した部屋は、その手のホテルにしてはかなり広々としていました。私たちは巨大なソファに並んで腰掛け、手短に近況を報告しあいます。
その間も手は握り合っていました。彼女の髪からふわりと良い香りが漂ってきて、私は急に息苦しくなるほどの焦燥感を覚えました。
眉間の奥の方が焦げ臭くなるような感じがして、切実に彼女が欲しいという気持ちが湧きあがってきます。
それを知ってか知らずか、りかさんは「先にシャワーを浴びてきていいですか?」と言って浴室へと消えていきました。
浴室からかすかに聞こえる水音に胸を躍らせながら、私はベッドに移動しました。
2個重ねて置かれたコンドームを確認し、証明パネルを操作して明かりを落とします。
しばらくするとシャワーの音がやんで、バスローブに身を包んだ彼女が浴室から出てきました。
「わあ、暗くなってる」
と彼女が小さく驚いたような声をあげます。
待ちに待った瞬間はもうすぐそこです。私は手早くシャワーを済ませ、濡れた身体をふくのももどかしく、バスローブを羽織りました。
下着を何もつけない状態でバスローブだけを着ると気分が高揚します。ごく近い将来、せっかく着たものをすぐに脱ぎ捨て、女のものも脱がせてしまうという心踊る瞬間が待っているからでしょうか。
我々は暗いベッドの上で黙ったまま抱き合いました。セックスの導入というのはいつも妙に静かです。最初は軽く唇を合わせ、バスローブ越しに彼女の体をやさしく撫でていきます。背中から脇腹、腰から尻への曲線と柔らかい弾力がなんとも言えず心地良いのです。
やがてお互いがお互いの口に舌を差し挿れながら、求め合います。私はりかさんのバスローブをゆっくりと脱がせ、自分のものも脱ぎました。
まだ薬が効くには間があるはずですが、ペニスは自然と熱く硬く勃起しています。
私はいつものルーティンで彼女を愛でていきます。
触れるか触れないかのフェザータッチで背中、脇腹、脇の下、腰、尻、両足を撫でていきます。
りかさんは私の手の動きによく反応して身体を細かく振るわせ、声をあげてくれました。
乳首や性器に触るのはできるだけ後回しにして、たっぷりと時間をかけてそれ以外の場所を刺激します。よく女性の身体と感度は焚き火に例えられますが、大きな炎を上げるためには焦らずゆっくりと焦らすのがポイントです。
彼女のうちももをくすぐるようにタッチすると、尻が大きく揺れて可愛い泣き声があがります。
頃合いを見て外性器に指を滑り込ませます。熱くぬるりとした粘液の感触がありました。しっかりと濡らしてくれているようです。
りかさんの両脚を押し開き、その付け根のところへ顔を近づけます。性器と粘度のある体液の香りを鼻で感じ、それからその感触を唇と舌で味わいます。
素晴らしい瞬間です。ゆっくりねっとりと舌先を動かすと、彼女の口から大きな声があがります。
舌先でクリトリスをとらえながら、指をゆっくりと膣へと挿れていきました。膣口は既に溢れんばかりにぬるぬるになっていて、指がするりと吸い込まれていきます。
クンニのコツは一定のスピードと強さをキープすることです。女性の感度が高まってきても、速度と強さを変えてはいけません。私はそのルールを忠実に守りながら、舌と唇で彼女をせめ続けました。やがて指を圧迫していた膣壁の圧力がふっとなくなる瞬間がありました。同時にりかさんの腰がぐっと持ち上がります。
陰核に舌を押し当てたまま、彼女の動きについていきます。
「あ、あ、いく!いくっ!!」
彼女は短く叫んで、つっぱった両脚をいっそう硬く強張らせました。
それから力が抜けて、腰がすとんとベッドに落ちます。圧力が抜けていた膣壁も再び私の指にからみついてきました。
これはいわゆる「バルーン現象」というものです。
女性は性的刺激を受け続け、オーガズムを迎えるその瞬間に膣が膨らむという反応を示すことがあります。りかさんが今まさにそういう状態にあったということでしょう。
彼女がいってくれたことに満足しながらも、もっとせめてみたいという気持ちが湧いてきました。
ついにアナルを‥
私は肩で息をしている彼女をうつ伏せになるように手で導きました。
りかさんは身体をくるりと捻って、腹ばいの体勢になります。
首筋から背中、腰へと唇をはわせていきます。キスをしながら上から下へとゆっくりと下りていきました。
やがて唇が尻へと達します。まずは面積の大きい大臀筋に口をつけ、その感触を唇と舌で存分に味わいます。弾力のある肌が舌を押し返してくるようです。ひとしきりお尻に口づけをしたら、今度は両手を彼女の腰に当て、持ち上げるように力を入れます。
「腰を持ち上げて、膝をついてみてくれますか?」
彼女は素直に尻を持ち上げ、四つん這いの姿勢になりました。
「上体は下げて、お尻を突き出すようにしてください」
りかさんは言われたとおりに肘を折り曲げて、上体をベッドに沈め、腰を高々と天井へ向けました。
猫が伸びをするようなポーズです。
持ち上げられた尻を間近で眺めます。
両脚が心持ち広げられ、尻の穴と性器が惜しげもなく晒されています。
私は尻を突き上げた女性のこの体勢が大好きです。心の底から美しいと感じます。
肛門と性器の周辺を指でゆっくりとなぞると、彼女の腰が揺れて、ため息が漏れました。
そして、私は尻の穴に向かってゆっくりと顔を近づけ、その場所に口づけをしました。彼女の身体がぴくんと震えます。
舌先をアナルに押し当ててゆっくりと回転運動を始めると、りかさんは「きゃんっ」とびっくりしたような声をあげました。
彼女の肛門から漂う甘い香りが鼻腔を刺激し、私は自身の海綿体に大量の血液が流れ込むのを感じます。眉間の奥に火花が散るような強い興奮に、脳も股間も一瞬のうちに支配されてしまいます。
アナル舐め。
私はセックスの中でもとりわけこのプレイが好きなのです。理由はわかりません。性癖としか言いようがありません。
りかさんはなすがままです。私の舌の動きに合わせるように、切なげな泣き声をあげて快感をアピールしてくれています。恥ずかしい姿勢をとらされ、肛門を舐められ、それでも感じているその姿は本当に愛おしいものでした。
アナルを好きなだけ舐めさせてくれる女性に出会えるチャンスはそうはありません。
ここを先途と、たっぷりと時間をかけてりかさんの尻穴を楽しませてもらいました。
69をするも
私は少し気が大きくなったのか、もっと刺激的なことがしたくなりました。
彼女の横に素早く身体を横たえ、自分の願望を伝えます。
「お尻をぼくの顔の方へ向けたまま、またがってみてください」
彼女はまたも言われたとおりに、片足を持ち上げ、仰向けになった私の身体をまたいで四つん這いになりました。
「お尻をもっとこっちに近づけて」
りかさんはもぞもぞと動いて、おずおずと股間を私の顔に近づけてきました。
私はその腰を両手でつかみ、さらにぐっと自分の方へと引き寄せます。
69の体勢の出来上がりです。薄暗い中にあっても、目の前にあるものが粘液で覆われていることがはっきりと見えます。
彼女の肛門から外性器、クリトリスへと舌を大きいストロークで上下させながら舐め上げます。
彼女はすぐに泣き声をあげます。腰の重さが顔にぐっと伝わってきます。性器の熱く湿った感触を舌と唇で存分に味わいます。
りかさんは声をあげながらも私のペニスを口に含みフェラチオを始めました。
私がクリトリスを舌先で転がすと、彼女の口から声が漏れます。
「ふ、んん、ん!」
快感に耐えながら、私を気持ちよくしてくれようとしている姿は実に可愛いものでした。
私の方は興奮やら全能感やらがないまぜになった、最高の気分を味わっていました。
自分がEDであることを忘れるくらい、ペニスは硬く勃起しています。
それがりかさんの柔らかく熱い口の中を往復しているのです。こんなにも気持ちの良いことが他にあるでしょうか。
と、突如、腰の奥の方に射精の予感が兆しました。
私はEDでもありますが、早漏でもあります。
正常位などで自分がピストンの主導権を握る分には、ある程度射精を遅らせることもできますが、仰向けになってフェラをされているとコントロールがききません。
そもそも、私は今までこういうプレイをしたことは数えるほどしかありませんでした。
アナル舐めで最高に興奮したところへ、慣れないシックスナインで完全に舞い上がっていました。
りかさんが受け入れてくれるので、ついつい調子に乗って夢中になってしまったのです。
まだいけると根拠なく思っていたところに、突然最後の瞬間が迫ってきました。
私は反射的に腰を引いて逃れようとしましたが、もちろん垂直方向に身体を動かす空間はありません。
「あ、ごめん、ちょっと」
思わず情けない声をあげてしまいます。
「ちょっとまって」
「ん?」
りかさんは短く応えましたが、ペニスを口に含んだまま往復運動をやめようとはしません。
彼女の口腔壁はどこまでも温かく、やわらかく優しい舌が艶かしく動いていました。
それが本当に、この世のものとは思えない気持ちよさなのです。
私のペニスは押し寄せる鈍い快感にコントロール不能に陥っていました。
「だめ、あ、出ちゃいそう」
「んん、んんお」
うん、いいよと言ったのでしょうか。
彼女は私の顔に股間をぐいと押し付けたまま、ピストン動作を続けます。
「わ、わ、だめ」
そうなんです。こうなってしまってはもうだめです。
溜まりに溜まったものはちょっとの刺激で簡単に暴発してしまいます。
私はりかさんの性器に顔を圧迫されながら、なすすべもなく射精してしまいました。
どくんどくんと彼女の口の中に白濁した精液を噴射します。
私は1日に1度しか射精できない体質で、それはつまりりかさんとのセックスが終了したことを意味します。挿入して存分に結合を楽しもうと思っていたのに、なんという有様でしょう。
アナル舐めとシックスナインができたところまでは最高だったのに、迂闊にもフェラの気持ちよさに身を委ねてしまいました。
なんともあっけない幕切れです。痛恨の極みです。
彼女は口に含んだ精液をティッシュペーパーで処理し、それから私の方を見てにっこりと微笑みました。
「気持ちよかった?」
挿れてあげられなかったけれど
我々は天井を見上げながら身体を寄せ合いました。
りかさんは黙ったまま私にぴったりと裸体をくっつけています。
私は何か言わなければいけないと思いつつも、言葉というものがまったく浮かんできませんでした。
彼女のフェラで先にいってしまったことで、りかさんに申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。
挿れてあげられなかったことで彼女をがっかりさせたのではないか、身勝手な男だと呆れられたのではないか、それが心配でした。
自己嫌悪に陥ります。
こういうとき、女性というのは一体何を思っているのでしょうか。
シャワーを浴びて身繕いを整え、ホテルを後にします。
私は予約してあったイタリアンに彼女を連れていきました。何を話したかはほとんど覚えていないのですが、彼女はとても楽しそうにしていました。
駅まで手を繋いで歩き、そこで別れました。
別れ際に彼女が言います。
「ありがとうございました。楽しかったです」
社交辞令でしょうか、それとも本心でしょうか。
「ええ、こちらこそ。じゃあまた」
彼女は笑顔で手を振り、それから私鉄の改札内へと消えていきました。
私は大きくため息をひとつつき、踵を返します。
寂しいような切ないような、何とも妙な心持ちでした。愛想を尽かされたのではないか?という思いが頭から離れませんでした。悔恨の念にとらわれたまま、家路につきます。
その日の晩、彼女からメールが届きました。
「今日はありがとうございました。お会いできて本当に嬉しかったです」
それは私も同じです。とても楽しい時間でした。最後に失敗しちゃったけど。
「またお誘いを待っていますね。お仕事がんばってください。おやすみなさい」
私は返信の文面を考えます。
まず会ってくれたお礼と、とても楽しい時間だったことを書きます。
それから、自分だけいってしまい、最後までちゃんとできなかったことを詫びます。
ちょっと迷いましたが、感じている姿がとても可愛いいということを付け加えました。
できればまた会って欲しい。
今日のホテルは広くて清潔でとてもいい雰囲気だった。よかったらまたあそこで会いたい。
そういった趣旨のことを書きました。
翌々日になって彼女から返信がありました。
「遅くなっちゃってすみません」
家庭のことで忙しかったのだと書かれていました。
文面はこう続きます。
「可愛いだなんて褒めてもらえて、嬉しいです(/ω\*)
照れちゃいます。
なまくらさんは優しくて、いつも気持ちよくしてもらっています。
私はテクニックもないし、してもらうばかりで申し訳なく思っていたんです。
それが、この間はなまくらさんが気持ちよくなってくれて、本当に嬉しかったんです。
またぜひあのホテルに行きましょうね」
私は温かい気持ちになりました。
挿入できず、彼女を満足させられなかったのではないか?という心配は消えて無くなりました。
私は根っからの責め好きなのでなかなか実感が湧かないのですが、女性は女性で男が感じると嬉しいようなのです。
後年、ある女性に「フェラで感じている姿が可愛いくて胸がキュンとする」と言われたことがあります。
セックスは奥が深いものです。
その後
その後、りかさんとは1〜2ヶ月に1度くらいのペースで何度か会いました。
いわゆる定期的な関係というものになれたのです。
毎回南口のホテルへ行き、濃密な時間を過ごしました。彼女はいつも穏やかに私を受け入れてくれました。
私は彼女の陰核や肛門を心ゆくまで舐め、彼女は彼女で私のペニスを愛おしそうに口で愛撫してくれました。挿入して長い時間交接を楽しむことができた回もありました。
年末までそういう楽しい関係が続きました。
私は夏頃に新たな女性を見つけて関係を持ち、しばらくの間りかさんとその新しい女性と交互に会っていました。そのうちにもっと自分を試してみたくなり、秋から冬にかけて立て続けに複数の女性と会いました。
いろいろな女性と会ってはセックスをしているうちに、りかさんに悪いと思いつつも、彼女とは疎遠になっていきました。
年明けに久々にメールで年始の挨拶を交わし、今年も会おうと約束したものの、結局それが最後になりました。
フェイドアウトです。
大人の関係なんて所詮そんなものなのだと思います。
私はあくまで性的欲求を解消しつつ、擬似的な恋愛気分を楽しめればそれでいいのです。
それでも、りかさんの性格の良さ、可愛らしさはずっと私の中に温かい思い出として残っています。
彼女のおかげで出会い系での遊び方もわかり、以降、遊びの定番パターンのようなものを身につけることができました。
りかさんには今でもとても感謝しています。
もう会うことはないですが、彼女がどこかで幸せでいることを願っています。