出会い系100人斬り記録#2・公務員の妻と定期的な関係になった話・PART3

  • 時期:2017年2月〜11月
  • 名前:りか
  • プロファイル:34歳・不在がちな公務員夫を持つ優しい人妻
  • 服用薬:シルデナフィル
  • 会った回数:6回
  • メモ:はじめて定期的な関係を持った子

100人斬り記録#2・公務員の妻と定期的な関係になった話・PART2

情事の後で

ことが終わった後、我々はベッドに寝転んでしばし余韻を楽しみました。私がりりさんの肩を抱き、彼女は私の脇腹に身体を密着させていました。私は体側に彼女の胸の柔らかさを感じながら、事後の多幸感に浸りました。満ち足りた気持ちでいっぱいでした。
それから、それぞれにシャワーで汗やいろいろな体液を洗い流し、出かける準備をします。ホテルを後にし、向かったのは近所の商業施設に入っているベーカリーダイニングでした。事前にネットで探しておいたのです。
私たちは焼きたての美味しいパンとフレンチを頂きながら、とりとめのない話をしました。主に彼女が家庭と子どもの話をするのを、私はふんふんと頷きながら聞いていました。
りりさんは特に家庭生活に対する不満などは口にしませんでしたが、旦那がほとんど家にいないということは何となくわかりました。彼女の話から推論するに、セックスレス夫婦でコミュニケーションもあまりなく、その状況に多少なりともストレスを感じているということなのでしょう。それで、出会い系サイトを使って手頃な相手を探しては身体の関係を持ち、ついでに小遣い稼ぎもしている。そういうあたりなんだと思います。私の方にしても事情はだいたい同じです。お互いとても都合の良い相手を見つけたということになります。

私も家庭のことを当たり障りなく話しました。彼女は真剣な様子で、さかんに相槌を打ったり、共感を示したりしながら、話を聞いてくれました。いい子だな、と改めて思います。
彼女の美しい顔を見るともなしに見ていると、ついさっきまでベッドの上で乱れていた姿が思い出されました。
彼女がお手洗いに行った隙に会計を済ませました。店を出るときに、彼女は礼儀正しく「ごちそうさまでした」と言いました。それから私鉄の改札口まで送って行き、そこでお別れです。

今日はありがとうございました。楽しかったです

こちらこそ、ありがとうございました。また会えますか?

もちろん、連絡しますね

彼女はにっこり笑って手を振り、踵を返して改札の奥へと消えて行きました。

その夜、りりさんからメッセージが来ました。

こんばんは。今日は忙しい中会ってもらってありがとうございました。なまくらさんはとても落ち着いていて、話し方も優しいので安心して過ごすことができました。あっちも優しくてすごく気持ち良かったです❤️
ところで、言い出せなかったんですけど、本当の名前は梨花(りか)です。よかったらまた会ってください

メッセージの最後に彼女のプライベートなメールアドレスが添えられていました。個人アドレスを交換しようということなのでしょう。会うまではいつでもブロック可能なサイトのメッセージ機能で連絡を取り、実際に会って安心できる相手だと分かったら個人間の連絡に移行する。
なるほど、これが出会い系で定期的な関係を持つ際のお作法なのだということがわかりました。
さらに、結構重大な個人情報である本名を教えてくれたことで、彼女が私を受け入れてくれたことも実感できました。
心がほんのりと温かくなるような、喜びの感覚でした。あくまで割り切った大人の関係ですから恋愛とは違うのですが、それでも人間的な結びつきができるのは嬉しいものです。

すぐに自分の本名と個人アドレスを添えてメッセージを返しました。
ほどなくして、ウェブメールの受信ボックスに着信したことを知らせるマークがつきました。見知らぬアドレスで、件名には「りかです」とありました。

無事にメールが届いたこと、また会いたいことなどが書いてありました。
メールの最後は「おやすみなさい」でしめられていました。
我々は晴れて秘密を共有する関係となったようです。

大人の関係を維持

3日ほど経ってから、私はりかさんにメールを出しました。
まだ寒さは残るものの、そろそろ初春の足音が聞こえる頃です。
今後とも定期的に会いたい、ついては用事がなくてもときどきメールしてもいいだろうか?という内容でした。

彼女は次の日に返事をくれました。

この前お会いしたときにお話しを聞いていて心配になったんですが、ご家庭や奥様は大丈夫ですか。
余計なお節介だったらごめんなさい。
私は自由に過ごしていますし、メールもどちらかというと好きなので、送ってもらう分には嬉しいです

彼女が何を言うとしているのか、ひとしきり考えます。
どうも、配偶者ではない女性に頻繁にメールを送ったりしてリスクはないのか?ということが言いたいようです。
そして、彼女の方は旦那にバレる心配はないから、送ってもらっても大丈夫ということなのでしょう。

文章はまだ続きます。

ただ、言いにくいことなんですが、大人の関係というか、今後も会う時はお手当を頂ければと思っています。ダイレクトな言い方で、ご気分を害されたらごめんなさい💦
なまくらさんは、こういうのあまりご経験がないとうことなので、もしやっぱりやめておこうと思ったらいつでも遠慮なくおっしゃってくださいね

確かに生々しいですが、彼女の意見はしごくまともだと思いましたし、正直ほっとしました。
我々はもちろん恋人なんかではなく、かといってセフレでもなく、「大人の関係」なのです。
彼女に釘を刺されるまでもなく、こちらに貴重な時間や肉体を差し出してくれる相手には相応の見返りを差し出すのが当たり前だと考えています。

それをりかさんの方もきっちりと認識しているし、確かめたかったというだけのことです。
そもそも私は特定の女性と婚外恋愛をするつもりはまったくありませんでしたし、何十人の女性と交わってきた現在でも、そのような願望はありません。
一人の相手と深い仲になり、それでセックスし放題になるとしても、そういう関係には思った以上のリスクがあると考えています。

実は私にはある黒歴史があります。過去に8つも年下の女性と大恋愛の末に大失恋をやらかして、立ち直るのに長い長い時間を要したのです。
私はそれまではどちらかというと、自分のことをクールで理性的な人間だと自負していました。年下女性に惚れるなどということは夢にも思わなかったし、捨てられて人生が文字通り暗転することも想定していませんでした。
それが蓋を開けてみると、自分はクールでも何でもなく、見苦しく恋愛に盲目になってしまうタイプの人間だったのです。その手痛い経験を通じて、私は自分自身の心などまったく信用できないしろものだということを学びました。

私は相手に惚れてしまうと後先考えずに破滅的な行動に出てしまうタイプです。
それは今の立場であれば配偶者や子どもを捨てるということです。そんなことをしても誰も幸せにはならないでしょう。
それを避けるためにも、利害関係がたまたま一致している「大人の関係」を維持することが必要です。性欲を満たし、ある程度の「疑似恋愛」を楽しみつつも、相手に踏み込まないための一線を引いておくのです。
りかさんは、そんな私の身勝手な願望を叶えてくれる相手でした。
スタイルは幾分好みから外れますが、性格はいいし顔も可愛いし、ベッドの上では無防備に身体をあずけてくれます。こういう遊びの経験が私よりもあって、スマートにさり気なくリードしてくれます。

私は返信メールを出しました。
家庭の方は大丈夫だし、今の生活を壊すつもりはまったくないこと。ただ、ある種の欲求がまったく満たされていないこと、どこかでガス抜きが必要だと切実に考えていることなどを書きました。

身勝手な話だし、倫理的に許されないかもしれないけれど、できれば割り切った身体の関係を続けたいです。
もちろん今後ともお礼はさせてください。もともとそういう話でこちらからお願いした訳だし、気分を害したりということはまったくないです。逆に気を遣わせたようですみません(^_^;)
ときどきメールでお話しできれば嬉しいです

大した頻度でなくて構わないのですが、メールでやりとりできれば二人のつながりを確認できるし、会う時間がより楽しくなるだろうなと思ったまでです。

余談ですが、こういう関係にLINEは向きません。
切迫感がある割に中身がないので、そもそもあまり好きではないのもあるけれど、スマホの待受にきたLINEの通知で浮気がばれるケースが最も多いと何かの記事で読んだことがあるのです。
秘密の関係をキープするには慎重になる必要があります。

二日後にりかさんから返信が来ました。
返信が遅れたことのお詫びで始まり、私の言いたいことや希望を理解したと書いてありました。

なまくらさんにとって息抜きになるかどうかわからないですが、楽しく会っていただけるなら私も一番嬉しいです。
これからも是非ともよろしくお願いします。
また、メールでもお誘いでもいつでもお待ちしていますね❤️」

私は早くも二度目の出会いに想いを馳せていました。

二度目の約束

2月も終わり、3月をばたばたと慌ただしく過ごしていたある日のことです。
私はそろそろりかさんと連絡を取ろうと思い、遊び専用のウェブメールを開きました。去年の暮れに出会い系を始めたときに作った秘密のアカウントです。
もちろん、受信の通知は切ってありました。
前述したように、スマホの待受に相手からのメッセージが通知されて、配偶者に秘密の関係が露見することを恐れてのことです。

開いた瞬間に、受信ボックスに一件の通知を見つけました。

お久しぶりです。お仕事お疲れ様です。お元気ですか?

私は心がぱっと明るくなるのを感じました。

4月のご予定は直前じゃないとわからない感じですか?もしよければ、⚪︎日と⚪︎日と⚪︎日が空いているので会って頂けないかなと思ってご連絡しました。
今はお忙しい時期かとも思いますが、よかったらお返事待ってます

もちろん偶然なのですが、連絡しようと思っていた相手からメッセージが来たことで、私の中に喜びの感情が湧いてきました。
恋愛にも似たこの気持ち、悪くないものがあります。

とはいうものの、彼女が指定した日はどれもこれも仕事で埋め尽くされています。
間の悪さを呪いながらも返信メールを出します。

まず、ちょうど連絡しようと思ってメーラーを開いたらメールがきていて嬉しかったこと、他愛ない日々の生活のことなどを簡単に書きます。
次に、嬉しいのだけれど挙げてもらった日はすべてダメなことを伝え、最後に○日なら空いているので、都合がつくようならどうか?と逆提案してしめくくります。

翌日彼女からまたメールが。

わあ、なまくらさんも私のことを思い出してくれてたんです?とっても嬉しいです

社交辞令でもこういうことが言えるのは素晴らしいですね。

○日は子どもが早く帰ってくる日なので無理なんです

あら残念。

それ以降だと4月中はかなり限られてしまうんですが、○日と○日なら大丈夫です。あと、○日も一応大丈夫ですが、ほかの二日に比べると一緒にいられる時間が短くなってしまいます

なるほど。

それで、どの日にも言えることなんですが、幼稚園が新学期時間で動いてまして、この前と同じ時間帯ではお会いできない可能性があります。大きくずれることはないと思うんですが、なまくらさんとお会いできるのは3時間くらいになります。短いと3時間取れないかも。最低でも2時間はご一緒できるとは思うんですが

私は思わずくすりと笑ってしまいます。
子育てで忙しい中、なんとか時間を捻出しようという必死さが伝わってくるのです。

まあ2時間だと確かに短いですね。
落ち合ってホテルへ入って、お話しをしたりシャワーを浴びたりしているうちになんやかんやと45分くらいはかかります。ことが終わってまたシャワーを浴び、身繕いをするのに15分、チェックアウトして駅まで歩いて別れるのに10分くらいだとすると、セックスにかけられる時間は1時間もない計算になります。
正直、かなり忙しないと言わざるを得ません。時間をかけてムードを高め、徐々に女性の身体を温めていき、それで感度を上げてこそ何度も絶頂を迎えさせられるのです。1時間ではあまりに短い。
とはいえ、向こうも忙しいでしょうから仕方ありません。
幸いにも、彼女が3時間は居られると言った日はなんとか仕事の都合をつけて半休が取れそうです。

新年度、お子さんのクラスも変わって忙しいのはよくわかります。どうか無理しないでくださいね、という趣旨のことをまず書きます。
子どもが小さいうちは本当に大変なんです。秘密の関係を維持するには、無理をしないということもとても大事です。
私は彼女にそのことを伝えます。

時間を作ってくれてありがとうございます。○日だったら大丈夫ですよ。時間はそちらの都合に合わせるので、無理のない範囲でお願いします

次の日にりかさんから返信がありました。
どちらから言い出した訳でもないのですが、我々はなんとなく日に一往復のペースでメールをやりとりするようになっていました。
多分それ以上だと多すぎるのでしょう。

私のことを気遣ってくれてありがとうございます。とても嬉しいです

うんうん。お互いに気遣い合うのって大事ですよね。

そうしましたら○日でお願いします。時間がわかり次第またご連絡しますね。色々とこっちの都合に合わせて頂いてありがとうございます。お会いするのを楽しみにしています

どうやら二度目の約束ができたようです。

待ち合わせ場所を変える

それからしばらくの間、私は仕事と家事育児に明け暮れていました。
春休みになり、年度が変わった途端に体調を崩しました。年度末の決算までは何とか気を張っていたものの、それが終わると色々と無理をしていたのが身体の不調となって噴出した感じです。高熱と吐き気に耐えながら布団の中で過ごしました。
家族で旅行の計画をしていたのですが、こちらはすべてキャンセルです。
配偶者は心底がっかりしたような顔をして聞こえよがしのため息をつき、私は私で心の底から冷え冷えとした気持ちになりました。

早くりかさんに会いたいな、会って抱き合いたいな、と病床の中で身を丸めながら思いました。
3日寝込んだ末に、どうにか仕事に出られるようになり、また忙しい日々が始まりました。
4月も半ばを過ぎたある日、りかさんからメールが届きました。

ご無沙汰していてすみません(>_<)」

いえ、こちらこそ。

あっという間に4月ですね。はやいです。寒暖差が激しいですが、体調崩されてないですか?

どうしてわかるんでしょう。年度変わりのタイミングできっちりと体調を崩していました。

ようやく新学期も始まり、○日に出られる時間がわかったんですが、予定通り会って頂けますか?
なまくらさんの都合がよければ、お時間を伝えようと思ってメールしました。遅くなってすみません

なんだか心が温かいもので満たされるような感覚です。
私はすぐに返信メールを書きました。
体調を崩して旅行に行けなかったことを軽く書いて、○日はもちろん会えると伝えました。

新年度が始まり、毎日なかなかタイトなスケジュールで動いています。
でも、もちろん○日は空けてあります。というか、それだけを楽しみに日々生きているようなものです

ちょっと大袈裟ですが、嘘ではありません。りかさんと会う日を指折り数えながら生活しているのは確かです。
翌日、彼女から返信が来ました。

3日も寝込んでいたって、、、大丈夫なんですか?まだ万全じゃないですよね?本当にお大事にしてくださいね

うう、ありがとう。そんな言葉をかけてくれるのはあなただけです。

それから、嬉しいことを言って頂いてありがとうございます。私もなまくらさんに会うのをずっと楽しみに待っているんです。○日は10時〜13時くらいでお会いできればと思います

3時間ですね。それならホテルでゆっくり過ごして、ランチもできるでしょう。

3時間くらいしか居られなくてごめんなさい。自宅が遠いので、電車には余裕をもって帰りたいもので。本当はもっとゆっくりと一緒に過ごせればいいんですけど

いえいえ、忙しい中時間を作ってくれてありがとうございます。

前回と同じA駅でお願いしたいんですけど、最近北口のホテルで死亡事故があったのをご存知ですか?この前私たちが行ったところとは違うホテルなんですが、気分的にあまり北口には行きたくないなと思いまして。できれば他の出口から行ける別のホテルにして頂けませんか?少し調べたのでご検討ください

メールの最後にURLが貼り付けてありました。
リンク先のページを開いてみると、A駅南口にほど近いBホテルのサイトでした。
A駅北口は「THE・ラブホ街」という雰囲気で、ホテルが軒を連ねているのですが、南口の方は新しい商業施設や普通のシティホテル、高級ホテルなどがあり、歴史のある猥雑な北口に比べて、お洒落で落ち着いたイメージです。Bホテル自体もシティホテルのような装いで、これは真昼間からでも入りやすいなと思いました。
当然、りかさんは他の誰かとここへ入ったことがあるのでしょうが、こういう穴場的な場所を知っているのはさすがだと思いました。改めて、りかさんの「出会い系の先輩」としての顔を見た気がしました。

ついでに「北口・ラブホ・死亡事故」で検索すると、一月前くらいに男性がホテルの窓から投身自殺をしたという記事が数件ヒットしました。原因はよくわかりませんが、男女の行き違いがときに人死にを出す例は古今東西枚挙にいとまがありません。私は女に棄てられて(?)衝動的に飛び降りてしまった男に少し同情しました。

わかりました。では南口のBホテルで。ホテルで過ごした後、またランチをご一緒しましょう

我々は南口にある高級ホテル・Cホテルのエントランスで待ち合わせることにしました。Cホテルのロビーを抜けて、裏口から出るとそこはすぐにBホテルなのです。
私はこれ以降何十人もの女性と会うようになりますが、りかさんと会ったA駅南口の使い勝手が本当によく、今でも「ホーム」としています。
待ち合わせ場所を変えようと提案してくれた彼女のおかげです。

100人斬り記録#2・公務員の妻と定期的な関係になった話・PART4

最新情報をチェックしよう!