出会い系100人斬り記録#10・顔のわからないデパート店員に生でしようと言われた話・PART1

暑さが和らいで秋の気配が日増しに色濃くなっていくようですね。
みなさまにおかれましては、お元気でお過ごしのことと思います。
私はこの夏は月に1回ほどの細々としたペースで定期さんと会っていた程度で、ご新規の出会いはまったくありませんでした。とにかく忙しいということと、最近ED症状が酷くなっていて、新しい出会いに二の足を踏んでいるという事情もあり、ここ半年ほど出会い活動は停滞気味です。今年は100人斬りの折り返し地点である50人に到達したいという目標があるのですが、残り3ヶ月足らずで果たして達成できるでしょうか。幸いED治療の経過は順調なので、徐々に出会い活動に復帰していきたいと思っています。

さて、今回は数年前のクリスマス時期の出会いの記録をお届けしようと思います。出会い系で女遊びを始めてまる2年くらい経った頃のことです。出会いの記録がちょうど10人目に到達した回でした。その頃私は明確に100人斬りということを意識するようになっていて、区切りの数字ということもあってか妙に記憶に残っている出会いでした。それではどうぞ。

出会い系100人斬り記録#9・ドタキャンを乗り越え人妻とバックでやりまくった話・PART1

  • 時期:2018年12月
  • 名前:ななみ
  • プロファイル:30代前半・スレンダー巨尻・有名デパート店員
  • 服用薬:レビトラ
  • 会った回数:1回
  • メモ:多分美人だが最後まで顔がわからず

健康診断異常なし

12月26日。街からクリスマスムードが一掃されて、お正月一色になった日のお話です。
私が働く業界ではクリスマスあたりから仕事が落ち着き、年末モードに入ります。有給を使って早々に仕事納めにしたかと思うと年始まで10日くらい出てこない同僚もざらにいます。私は子どもの看護休みなどの有事に備えて有給をなるべく消費しないようにしていたので、年末もぎりぎりまで仕事に出ます。とはいえ出社してもすることはあまりなく、この日はどうせ暇だからと午前中に検診を入れてあったのです。夕方から社外で役員との面会が一件ある他はこれといった予定のない1日でした。私は特に悪いところもないので、検診は最低限のメニューだけを申し込んでありました。午前中早めに検診が終われば、夕方のアポまでの時間が5〜6時間の空白になります。その役員には前もって、検診後は出社せずにその辺のカフェで仕事をすると申し出てありました。移動の時間がもったいないとそれらしい理由をつけて。営業畑で外回りが大好きな役員は「いいよ」と簡単に了承しました。しめしめと私はほくそ笑みました。
もうお分かりだと思いますが、その空白時間にもうひとつ秘密のアポを入れてありました。
この日のために半月ほど前から毎日やり取りを重ねていた女性と会うのです。
彼女の名前は仮にななみさんとしましょう。歳は30代前半、やや細身体型、独身、販売業従事というプロフィールです。メールのやり取りのごく序盤で、彼女は自身の職業を開示してきました。都心のデパートの店員だというのです。そのような事情があるので、男と会っている現場をお客様に見られるのは非常にまずい、ついては都心から離れたNという駅で会いたいとのことでした。そのデパートは地域に住む人なら誰でも名前を知っている有名店舗でした。私がいつも女性たちと待ち合わせるA駅からも3〜4駅の距離です。最初特に深く考えずにA駅で会えないかと提案したところ、職業柄それは難しいという答えが返ってきたのです。なるほど、不特定多数の人に顔が知れる仕事をしている人がこのような匿名性を前庭とした出会いに望むのは相当に神経を使うことなのでしょう。彼女の事情は十分に理解できるので、私はN駅で会うことに同意しました。

検診はシステマティックに進んでいきます。おくびを我慢しながらバリウムを飲んだり、さらには診察台の上で不器用にごろごろと転がったりするのは、何度やっても慣れません。なんというか、人間としての尊厳が踏み躙られているような気すらしてきます。嫌というほど血液を抜かれるのも気が滅入ります。この後にはお楽しみが待っているんだと自分に言い聞かせながら乗り切っていきます。

問題は私がN駅のことを一切知らないことでした。彼女のメールにその駅名を見つけたときには、どこか遠くにある見知らぬ地方都市をイメージしました。それくらい馴染みのない名前だったのです。調べてみると、都心から私鉄で45分ほどの距離だということがわかりました。地方都市はさすがにおおげさにしても、そんな長時間電車に乗って出掛けていくのはちょっとした旅行です。ホテルはちゃんとあるのか、わかりやすい待ち合わせ場所はあるのか。特に深く考えずにN駅集合をOKしてしまいましたが、だんだんと心配になってきました。
ネットで調べた限り、駅の近くには川が流れているようで、その川沿いに数軒のホテルがあるとのことでした。駅から徒歩10分くらいでしょうか。土地勘のまったくない初めての町で、果たしてうまく女性をエスコートできるのか。

内視鏡検査の担当者から毒々しい赤色をした錠剤を手渡されます。下剤です。これを飲んで胃の中のバリウムをすみやかに排出すべしということです。約束の時間までにはまだ2時間くらいありますが、それまでに全部出せるでしょうか。これから女の子と会うのにお腹がゆるくなるかもしれないこと、まったく土地勘のないN駅へ向かわなければならないことなど、何かと不安要素の多い日です。
最後に医師の軽い問診を受けました。詳しい結果は後日だが、特に異常はなさそうだとのことでした。私はほっと安心して病院を後にします。

印象の薄い町

私は取り急ぎゼリー状の栄養ドリンクを一本だけ飲んで、待ち合わせ場所へ向かうことにしました。朝から断食しているのでお腹は間違いなく空いているのですが、下剤を飲んでしまっているので、ことが済むまではあまり食べない方がよかろうと判断したのです。
都心のターミナル駅へ出て、それから私鉄に乗り換えます。片手で足りるくらいしか乗ったことがない路線で、この前いつ利用したのかも思い出せません。うまい具合に発車直前の急行に乗り込むことができました。平日の昼前ということもあり、車内はがらがらに空いています。シートに腰掛け、まずはメッセージをチェックします。ななみさんから1件のメッセージが届いていました。

今日はよろしくお願いします。こちらの服装は、ベージュのコート、うすいピンクのかばんです

私は手早くこちらの服装を伝える文章を作り、返信します。初めて出会う相手とはこのように事前に服装の情報を交換し合います。これはお互いを見つけやすくするための行為ですが、同時に「約束どおりあなたに会いますよ」ということを確認する儀式でもあります。この事前確認メッセージが届くことで、「本当に会えるのか?」という疑念が解消され、同時にどんな子が来るのだろうか?というワクワク感が胸いっぱいに広がっていきます。だいたいの女性は集合の1時間前くらいまでにはメッセージをくれるものですが、ときには5分前ということもあります。当然のことながら、そんなときは非常にやきもきさせられます。
今日は間違いなくななみさんと会えることがわかり、私は小さく安堵の吐息をつきます。車窓に目をやると、見慣れない風景が右から左へ飛ぶように流れて行きます。

約束の30分くらい前にN駅に降り立ちます。空はどんよりと曇り、ひと雨きそうな気配です。駅前にはバスのロータリーがあり、チェーンのドラッグストアやファストフードショップ、パチンコ屋、カラオケ店などが軒を連ねています。お天気があまり良くないということもあるのでしょうが、ほとんど印象的なもののないのっぺりとした駅前の風景でした。バスターミナルを超え、いくつかの商店がまばらにある通りを歩きます。商店街と呼ぶにはあまりに規模が小さく、活気も感じられません。私は手元のマップアプリを頼りに、橋を渡り、川沿いの道を行きす。7分ほど歩くと年季の入ったラブホテルが2軒連なっているのが見えました。どちらも地下が駐車場になっているタイプで、地元のカップルが車で乗りつけて利用するのだろうと思われました。駅からのアクセスは非常に悪く、人通りはまばらです。私は壁で目隠しされた玄関に掲げてある値段プレートを確認します。いつも利用している都心のホテルよりも幾分割安でした。

ひとまずホテルへの動線が確認できたので、私は駅へと引き返しました。待ち合わせ場所は改札を出たところにある簡易コンビニの前です。約束までにはまだ時間があります。駅ビルには小規模ながら2階部分があるようで、そこに小さなレストランと本屋があるようでした。私は階段を登り、2階へとあがります。トイレに行ってバリウムを排出し、すっきりとした気分で洗面台へと向かいます。入念に手指を洗い、身だしなみをチェックします。トイレを出てすぐのところに自動販売機があり、その横はガラス窓になっていました。その窓を覗き込むと、ちょうど改札階が見えました。待ち合わせ場所のコンビニも見えます。店の前にそれらしい女性はいません。時計に目をやると約束の10分前でした。まだ来ていないのでしょう。

彼女は私を見つけられない

私は特に意味もなく本屋に入り、新刊本のコーナーに平積みされた本のタイトルを見るともなしに見ていました。もちろん本のタイトルを文字列としては認識しているのですが、それが何を意味するのかはほとんどわかりませんでした。頭の中はあと10分足らずで出会えるであろうななみさんのことだけです。心臓はどきどきと早鐘を打ち、何とも落ち着かない気分でした。初めての女性と約束しているときはいつも同じです。直前まで「どんな子が来るのだろうか?ちゃんと約束通り来てくれるだろうか?うまくセックスできるだろうか?」と、そういうことに頭を支配され、ほかのことが手につきません。8年近く出会い系遊びを続けていて、45人の女性と会ってきた今になってもそれは変わりません。よく言えば毎回新鮮な緊張感があるとうことです。
そうこうしている内に時間が過ぎ、約束の1分前になりました。私は先ほどのトイレの側までゆき、窓から下をのぞき込みます。やはりそれらしい人物はいません。
私は階段を降り、集合場所のコンビニ前に立ちました。約束の時間きっかりですが、お相手はまだ来ていないようです。1分過ぎ、2分過ぎ、3分が過ぎました。5分経ったところでスマートフォンを取り出し、ウェブメールをチェックしてみると、新規メールが1件届いていました。ななみさんからです。電車に乗り遅れてしまい、5分ほど遅れるということが書いてありました。私は思わずあたりをキョロキョロと見回しますが、やはりそれらしい人はいません。ふと思いついて上を見上げます。先ほど2階のトイレの側から今私がいる場所を見下ろしていた窓があります。もしかしたらお相手の方も私の風体を遠くから確認しているのではないか、そんな気がしたのです。しかし、その窓辺にも人影はありません。時間はじりじりと過ぎて行きます。改札から人の群れが吐き出されるたびに、そのあたりを注意深く見守りますが、それらしい女性はいません。
約束の時間から10分が経過したところでした。今一度ウェブメールをチェックすると、また新規メールが入っていました。

待ち合わせ場所に着きました。いらっしゃいますか?

私は改めて顔を上げて周囲を見渡します。しかしやはりななみさんと思しき人はいません。一体どうなっているのでしょうか。何か根本的な間違いを犯しているのではないかという疑念が一瞬脳裏をよぎりますが、すぐに打ち消します。下調べをした時に、このN駅には改札が一箇所しかないことを確認してありました。間違うはずがありません。

約束の時間から15分が経ったそのとき、背後から声がかかりました。

すみません、なまくらさんですか?

振り返ると、そこに華奢な体つきの若い女性が立っていました。グレーの帽子を目深にかぶっていて、顔はよくわかりません。えんじ色のニットに黒いスカート、黒いストッキング。小脇にピンク色のカバンをさげ、折り畳んだベージュのトレンチコートを持っています。

ななみさん?

あ、はい。ごめんなさい、私さっきからずっとそこにいたんです

ああ、そうなんですか

もっとずっとおじさんが来るもんだと思っていて、なまくらさんだって気づかなくて

彼女はやや切迫した感じで話します。

あらま

さっきからずっと見えていたんだけど、おじさんが来るんだと思い込んでいたからわからなかったんです

なるほど。彼女は私が見えていながら、見つけられなかったということのようです。私の方も、彼女が帽子をかぶっていたり、ぱっと見た服装の色が聞いていたのと大きく違っていたのでわからなかったのです。

え〜すごく若いですね〜、びっくりしました

そうですか、まあ、とにかくお会いできてよかった

はい

じゃあ行きましょうか?

我々は並んで歩き始めました。

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